昨年7月
社員旅行で長野にある北斎館に行く機会に恵まれた。
葛飾北斎と言えば、世界的に最も有名な日本の絵師なのだ。
そのむか~し
西洋に日本の伊万里焼とか輸出される際
北斎漫画が包装紙として使われたことがあったのだとか…。
そんでもって北斎のデッサンのすごさに驚愕した西洋の画家たちが
た~くさん北斎の影響を受けちゃったんですって。ウンウン
そのなかには今はと~ても有名なゴッホやモネ、ドガとか…
他にもい~ぱい!いぱ~い!
そういえば…ボンヤリ
何年か前に国博でゴッホ展やったけど
ほんとう~ちゃんと見れんかった~。涙
人、人、ひとの頭ばかりでやんした~ヨヨ涙
北斎館では最晩年に描かれた富士山上に龍が立ち昇る作品が
たいそうな感じではなく展示してあって…びっくり!!
90歳手前のおじいちゃんが描いたとはとうてい信じられないくらい
完成度が高かったです!
も~感激してポストカード買いましたもの!ヤッター笑
ほんとう~に
画家を生業として気高く生きた北斎さんなのです。
そんな北斎さんが富士山を描くようになったのは50代。
初めて旅に出て各地から眺める富士山の姿に魅了されたのだとか。
代表作の富嶽三十六景は70代で刊行されているのだから驚きです。スゴ!
そんなわけで今回ご紹介する作家さんも富士山に魅了されたおひとり。
木版画家のチョン・ホイイさん。
甲府市・AIRYレジデンスプログラムにて、日本に滞在しながらホイイさんが富士山を描きました。
作品に込めた彼女の物語を以下にご紹介させて頂きます。
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明け方、柔らかい空気に包まれ、目の前の草原や宝石のように透きとおった空を見上げながら富士山を見ていた日々を、はっきりと覚えています。
夕日が沈むのをずっと待っていた日もありました。
Mi-LABのディレクターKadotaさんが、富士山登山者の光が集まると、富士山にネックレスがかかると教えてくれたからです。
このように様々な記憶や感情が、夏の終わりに作り上げた富士山のストーリーへと繋がっていきました。
そして今回は違うストーリーが私を待っていてくれました。
三月、白いドレスをまとった富士山を見ることが出来たのです。
富士山が白いこの季節、新しい物語の1ページを開こうと待っていました。
木版画、自然、そこに生きる人々、そして私自身についての物語です。
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CHEONG Hoi I / チョン・ホイ・イ
本日の作品
title : 銀のオノ
artist : 張 凱儀 / Cheong Hoil
日本に滞在しながら甲府市・AIRYレジデンスプログラムにて、富士山を描いた版画作品を10点程度展示しております。展示会タイトルの「刻(こく)白(はく)」とは、木版画では刃で彫った部分が白くなることから付けられています。白い線で表現された富士山は、淡く強く美しく、見る人を魅了します。この機会に是非ご高覧ください。展示室2にて開催中!
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