楽しみにしていた田代先生の展示会が始まった。
企画展示をして頂きたいと思ったのは
ある作家さんが持ってきた一枚の作品を拝見したことがきっかけだった。
色数の少ないその作品は0号程度だったと思う。
何を描いているのか分からないけれど
楽しそうな生き生きした描線が印象的で一瞬で惹かれてしまったのだ♪
何か…すごくいい!ウンウン
無意識のドローイングから生まれる作品には、意図せず作家の内面性が反映する。
楽しいとか、おもしろいとか、なんか異国の香りがするとか…。
きっと作家自身が心から楽しんで描いているに違いないのだ。
日曜日の夕方の搬入時に田代先生は作品に乗っかったカマキリを連れだって来店した。笑
そして、カマキリに気が付くと…
そ~と、外まで連れて行き逃がしていた。ホッ♥
初日に来店した田代先生の教室の生徒さんが言っていた。
先生の教室は心地がいいのだと…♪
不思議なことに風邪をひいていても先生の教室に行くと治るのだという。
しかも一人だけでなく、みんなが…なのだそうだ。
それほど気がいいらしい。ホー
なによりも自由にみんながのびのびと制作できる空気がいいと言っていた。
とはいえ要所要所の的確なアドバイスあってのこと…
う~ん、さすがである。笑
田代先生は前もってテーマを決めて描くことはほとんどないという。
自分自身が楽しむ事がメインだから理解してもらおうなどとは思わないとも…。
ほんと贅沢なことだけど…
成り立つということはあらゆる意味で人徳…だねぇ~♥ソウソウ
そんでもって制作時に意識しているのは線だとも言っている。
『形が面白くないと意味がないけど、その形を表すときの線が大事。
単調ではいけないし、作家の本質が線に出ると考えている。
だから線のバリエーションを多く持っていた方が絵に幅が出るし、常にいろんな線を持つことを心がけている』
田代先生
…と。
以前からの情報ではあるが…
田代先生は大学卒業後、中学校の美術教員になった。
昔は絵描きでは生活できないから学校の先生をしなさいと言われていたが…
なってみると想像以上に大変だったそうな。
3年間の教員生活の中で描けた絵は2点だけだったそうだ。
その後教員を辞め会社員になることで、仕事と作品制作の両立がうまくできたという。
そして30代も後半になり制作への気持ちが強くなっていった。
41歳のある日のこと、仲の良かった友人が病気で倒れ
「いつ何が起こるか分からんな」と思い…画家として生きていくことを決めたというのだ。
そして今も画家として自由に現在進行形で生きている。
早いもので2018年も残すところ1ヶ月を切りました。
今年の田代国浩展は今年のうちに!!
どうぞ皆様お気軽にお立ち寄りくださいませ~。