NONET(9重奏)と題したグループ展が昨日より始まっている。
当店では2014年にvol.4が一度開催されてぶりなのだが
聞けば6回目となる今回は
最初の立ち上げからずっと出品し続けている鉄板メンバーの展示になったという。
2006年に九産大芸術学部美術家を卒業した同窓生たちによるNONET展は
個性的な作家たちの集まりで
展示している作品を拝見していて感じるのはそれぞれの際立つ個性と全体の安定感だ。
複数のパートを違う楽器で奏でるタイトルにふさわしい展示会になっている。ウンウン
卒業後はメンバーのほとんどが美術に関わる仕事を持ち
年齢的にも内外ともに熟成していく過程でもある。
既にグラフィックの世界ではプロとして大活躍しているメンバーもいて
一緒に出品する作家からしても、かなりの刺激があるというのだ。ホホ~ッ
そんなことで年に一度の展示会は
お互いの表現を見直したり出来るとてもいい機会になっているという。
『継続は力なり』というけど
このような展示はぜひとも継続していただきたいと思うのだ♪
今回ブログでご紹介している画像は宮本恵里さんの作品になる。
透明水彩で時間をかけて制作したという心に響いた一本の木の根っこ。
彼女は木々の緑や苔が大好きということで
今回、唯一グッズを出品していて、制作したアクセサリーの中にも本物の苔が入っている。
私はなぜか木の根っこを見て実家の父の顔が浮かんでしまった。汗
私の実家は、長く材木店を営んでいた。
父が一代で築いた会社だったが、継承がうまくいかず今はない。
5年ほど前のこと、福岡に遊びに来てくれた父を連れて大宰府天満宮にいったことがある。
参拝後の道で樹齢千年を超える神木を見つけると
父は小走りになり入ってはいけない御神木の柵を潜り抜け、ベタッと木に抱きついていた。笑
その後、神職さんにみつかりひどくお叱りを受けるはめに…ヨヨヨ涙
そんな神木事件の前日のこと
福岡へ姉夫婦に連れられてきた父は、急ぎ過ぎてうっかり歯を入れ忘れて新幹線に飛び乗ったらしく
到着後入れ歯を宅急便で送ってもらうはめになっていた。フフフッ…笑
今年90歳になる父は山や木を見るとワクワク♡が止まらないという。
木が大好きなのだ!
どうやら木の根っこで、いろいろ思い出してしまった。ハハッ笑
そんな宮本さんの作品はとても丁寧に時間をかけて制作している。
どうもご本人が言うには何事にも完璧でないと気が済まないそうで…。
美術教員から主婦となった今
掃除をしていても髪の毛一本にも手が抜けないご自分が…ヨヨヨ
と、言っておりました。笑
宮本さんはメンバーの作品を見ながら…
「みんな余分なものが削られいっている…」
「でも、私は」…その境地にまだなっていないなどど…ウウッ汗
いやいや、その姿勢こそが素晴らしい!…と、私などは思うのですが…。笑
そんな出品者たちが切磋琢磨しているステキなグループ展示を明日までやってます!
是非、おちかくにお越しの際は皆様お立ち寄りくださいませ~♪
本日の作品
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=502x10000:format=jpg/path/sd6896240c8856595/image/i5cfc0eb2fe76b1d0/version/1569551063/image.jpg)
title : tree 04
artist : 宮本 恵里 / Eri Miyamoto
2006年度に九州産業大学芸術学部美術学科を卒業した同窓生が有志で開催しているグループ展です。作品を描きたくても時間がない、卒業後も作品発表を続けていきたいなどの声を聞き、年に1回、発表の場を設ける活動を始めました。グループ展名の由来は9人で始めたことから9重奏という意味でnonetとつけました。
毎回、人数の変動はありますが同窓生がそれぞれ参加できる年に自由に発表し、作品を発表することで互いに刺激し合い、自分の表現を見つめなおすことを目的に企画しています。今年で6回目になるグループ展です。アクリル、水彩画、版画、CGなどを展示いたします。展示室1にて絶賛開催中!!
関連する展示会 |
NONET group exhibition vol.6
日程 | 2019年5月24日(金)~5月26日(日) |
時間 | 11:00~20:00 ※最終日17:00まで |
会場 | 展示室1 |
作家 | 天本 茂子 木森 圭一郎 清田 幸枝 楠田 諭史 中津留 友子 西嶋 昭二郎 宮本 恵里 |