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1ページの絵本


今週は熊本からお越しいただいたTokinoirodoriさんの展示会を開催しています。

 

たしか…去年のこと…

来店された時に頂戴した名刺にプリントされた作品画像が気になり

この度のタイミングでお声をかけさせて頂いたのだ。

 

Tokinoirodoriさんは、本業が庭師だという。

 

もう20年もしているベテランさんだ。

 

庭の設計はもちろん

季節ごとの植物のレイアウトなど

四季をとおして趣の変わっていくものを

手掛けるということは考えただけでも大変な知識がいるように思える。

 

3D + 時空を超えた世界観を考えないといけないのだ…。ウウッ汗

 

 

私の姉が植物が大好きで、季節ごとに庭に植える草花を植え替えては楽しんでいた。

 

ところが…ある日病気になり…

 

体が弱ってからというもの庭いじりもおっくうになり…

 

考えた末…

 

一年を通して季節の花が楽しめる庭にしてもらいたいと庭師の方にお願いしたのだ。

 

時々実家に帰省した時に姉の家に泊めてもらうのだが

 

縁側から眺めるお庭はとってもいい感じになっている。

 

やっぱり、プロに頼むと出来栄えが全く違うのだ♡ウンウン

 

 

そんな庭師のirodoriさんは

庭の設計図の落書きを、ある画家さんから褒められたらしい。

そのことがきっかけで絵を描くようになったというのだ。ホーッ

 

伺うと、ご自身の世界観を表現するための一端がアート制作だという。

 

なんだか一つ抜ける人の特徴は、素直な事のような気がする。

 

誰かにポンと肩をたたかれて

何の疑いもなく突き進んだ話はいろいろ聞くのだ…ボンヤリ

 

でも…結果はどこまでも本人次第だ。

 

あれこれ考えない単純さがどうやら人生の分岐点のようだ。ハハッ笑

 

 

ほんわかとしたやさしげな動物達をモチーフに描かれた作品には

ほどよいところで筆を止めている感覚の良さを感じさせてくれる。

 

重厚そうに見える画面は重たすぎず、軽すぎず、ちょうどいい♪

 

作品の上から書かれたローマ字は

タイトルの1ページの物語に謳っているように

鑑賞する者の興味を改めて作品に向かわせてくれる。

 

手前にあえて文字をいれることで奥行が生まれる。

庭師としての見せ方の経験が作品にしっかりと反映されているのだ。

 

 

irodoriさんの作品にはよく食べ物が描かれている。

聞けば、どれも空想で描いたものなのだそうだ。

 

食べるのがブタやライオンなだけに

なんだか美味しそうに見えるのは私だけでしょうか…。

 

「いやいや、よく言われます!」

 

と、irodoriさん。笑

 

 

日常の当たり前のしあわせが感じられる

ツボにはまる展示会やってます。

 

連日在廊の作家様とのお話も楽しいですよ♪

どうぞ嵌りにお立ち寄りくださいませ~。

本日の作品

title : キミに捧げる物語

artist : Tokinoirodori

たった1ページから無限に広がる物語、あなたはどんな物語を想像しましたか?あなただけのエンディングをコッソリわたしにおしえてください。

展示室1にて開催中!

 関連する展示会

Tokinoirodori Exhibition 1ページの絵本

日程 2019年9月3日(火)~9月8日(日)
時間 11:00~20:00 ※最終日17:00まで
会場 展示室1
作家 Tokinoirodori


Art shop Enlace

日程 2019年9月3日(火)~9月8日(日) ※月曜休廊
時間 11:00~20:00 ※最終日17:00まで
会場 展示室2
作家 Gallery Enlace Selection