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一枚の絵Ⅲ


ひさしぶりの思い出ばなし♪

 

ふらっと

デパートの画廊に入ってきた初老の女性は店員の誰からも声をかけられなかった。

 

 

たぶん…

 

その外見だけで判断されているのだろう…か。

 

部屋着のままの出で立ちで来店されたその人は

 

あまり見かけない珍しい靴を履いていた。

 

 

女性が歩くたびに靴の踵に付いたゴムのようなくたびれた紐が上下して

 

彼女の印象をさらに貧相にみせているように感じた。

 

 

一点一点を丁寧に観ているようでもあり落ち着かない様子もあり…

 

とにもかくにも時間をかけてご覧い頂いていたので…

 

「これを描いている作家さんは○○で…」などとお声をかけてみた。

 

 

そしたら…

 

 

いきなりスイッチが入ったかのようにしゃべりはじめ

女性の口からは対応の悪い店員たちへの不満が溢れだしたのだ。

 

 

聞けば、何度もこの画廊には足をはこんでいるらしい。フムフム

 

絵が好きで、絵を飾りたいとも思っているという。フムフム

 

もちろん飾る場所はそこかしこに有るとも…。ハーハーッ

 

 

でも…

 

誰も声を掛けてくれたためしがないと言うのだ。ウウッ…

 

そう…

絵の好きな女性は、とっても寂しかったのだ。ヨヨヨ…涙

 

 

その人は言う。

人を見かけで判断していると。タシカニ!

 

 

自分の着ている服とかを見て絵を購入できるとか出来ないとか…。タシカニ!

 

 

勝手に判断されて…

 

 

客を値踏みしているのがとにかく気に食わないのだと…。ウウッ汗

 

 

だ、か、ら、私は普段着で来るのだ!とも。

 

 

そういえば…

何かで読んだことがある!

 

 

ある銀行にお金を預けに来た老人が、銀行の対応の悪さにお金を預けるのをやめた。

 

薄汚い恰好をして来店し

真に快い対応をしてくれる銀行に口座を開設しようと考え

老人は行員の言葉使いや対応を品定めしていたのだ。

 

 

持ち歩いていた金額は1億円だったそうだ。

 

人は見かけによらないのだ。

 

 

お話をした女性は2枚の原画100万円程度を買い求め

対応に満足したのかこう付け加えた。

 

「私はマンションを2棟持っている」…と。ハハッ…汗

 

その後その人には外商が付くようになったのだった。ヤレヤレ汗

 

今週はアートを愛し創りつづけることをライフワークにしているグループ

Art・マムさんたちの展示会を開催しています。

 

マムさんたちの自由で意欲的な制作姿勢から生み出される作品は

とても味わい深いものがあります~♡

 

皆様お気軽にお立ち寄りくださいませ~♪

本日の作品

title : ボサノバ -美味しい水ー

artist : 山口瑠璃 / Ruri Yamaguchi

~ Artマム展Vol.5によせて ~

アートを愛し創り続けることをライフワークに情熱を注いでいる女性達が展示の場で作品の発表を始めて早、5年が経ちました。互いに刺激し合える仲間を誇りに思い感謝したいと思います。これからも作品を生み出す為に脳を循環させ心を淀ませぬようにと心掛けて行きます。宜しくお願いします。 Artマム一同               

 関連する展示会

Art マム vol.5

日程 2019年11月19日(火)~11月24日(日)
時間 11:00~20:00 ※最終日17:00まで
会場 展示室1
作家

山口 瑠璃 尼寺 紅雲 案浦 博子 浦 のり子 大牟田 華朋  加賀田 紅華

河野 八香 小山 翔風 中村 美枝 平塚 公子 みのはら みすず



Art shop Enlace

日程 2019年11月12日(火)~11月24日(日) ※月曜休廊
時間 11:00~20:00 ※日曜17:00まで
会場 展示室2
作家 Gallery Enlace Selection